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お子さまの目を守るために 〜近視パンデミック〜

こんにちは、本山アイクリニックです。

近年、子どもの近視が急増しており専門家から「近視パンデミック」と言われるほどの危機的状況になっています。文部科学省の2024年度学校保健統計調査によると、裸眼視力が1.0未満の小学生は約36.8%に上り、また強度近視の割合が高まっていることも懸念されています。
その背景として、タブレット端末などのデジタル機器の使用の増加や、外遊びの時間の減少が関係しているとみられています。
近視が進行すると、将来的に強度近視や視力障害につながるおそれがあり、網膜剥離や緑内障などの疾患になるリスクも高まります。
そのため、早期からの対策が非常に大切で、早めの受診が子供たちの目の健康を守る第一歩になります。

当院では、こどもの近視進行抑制治療に力を入れており、最新の知見に基づき安全性と有効性が示された下記の治療を行っています。

①低濃度アトロピン点眼
 ・適応:小学校1年生くらいから中学生くらいまでのお子様で、遺伝的にも近視が進行しそうな方。
 ・ムスカリン受容体をブロックし、眼軸(目の奥行)を長くさせないことで近視の進行をおさえます。
★当院では院内で0.01%、0.025%の低濃度アトロピン点眼を作成しており、お子様の近視の程度や進行速度に応じて、保険診療内で低濃度アトロピン点眼を処方しています。(容器代300円/本)

②多焦点ソフトコンタクトレンズ
 ・日中装用するコンタクトレンズで、自身で着脱できるお子様であれば開始可能です。(目安:小学校高学年くらいから)
 ・約40%の抑制効果があり、オルソケラトロジーが適応外となる中等度以上の近視の場合も治療が可能です。
➂オルソケラトロジー
 ・寝る時に特殊なハードコンタクトレンズを装着して朝に外します。日中は裸眼でよく見えるようになります。
 ・40%程度の抑制効果があり、中等度までの近視が適応です。低濃度アトロピン点眼と併用することで抑制効果がさらに高くなることが確認されています。
④レッドライト治療
 ・赤い光を3分間じっと見ることが出来るお子様であれば、始めていただける治療です。
 ・特殊な波長の赤色光を見ることで、眼の奥の血行と代謝が良くなり脈絡膜が厚みを増し眼軸が伸びるのを抑制する治療です。
 ・80%以上の近視抑制効果があり、近視が若干軽くなる効果もあると言われている、最新の近視抑制治療です。

近視を発症した年齢が低いほど強度近視へ進む傾向がありますので、12歳以下のお子様の近視は特に注意が必要です。
近視が安定するのはおおよそ18歳で77%と言われていますので、高校を卒業するころまでは継続することをお勧めします。

お子様の見え方についてのご不安や、近視抑制治療にご興味がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
大切なお子様の目を守るために、クリニック一丸となり全力でサポートさせて頂きます。

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